ブチルゴムの歴史と今後

ブチルゴムを開発したのは1937年ごろ、ウィリアム ジョセフ スパークス(William Joseph Sparks (February 26, 1905 – October 23, 1976))と言われており、のちにエクソンモービルとなるスタンダードオイルカンパニーにて開発、彼のもっとも重要な開発としてブチルゴムがあげられ、そのほかにも145件の特許を取得したとのことです。
1940年代には量産化、のちの第二次世界大戦時に米国政府の合成ゴム拡充計画に採用されたことで大量に作られるようになった、日本では1967年に日本ブチル株式会社(エクソンモービル・ジャパン合同会社と日本合成ゴム株式会社の合弁会社)で生産が開始されました。

今も昔もタイヤチューブ、タイヤとしての用途が多いのは変わりなく、防振材、防水材、接着剤、手袋など多岐にわたり使用されています、マニアックなところではガムベースや爆発物のバインダーとして使用されていたりもします。

今後もブチルゴム市場は大きくなる予定といわれており、4-5%/年の成長率になります。2022年度は約90万トンとのことです。
タイヤが70%程度を占めており、あとは建設用途が多いです。

その中でも中国はブチルゴム最大の消費国で世界消費量の約40%を占めると言われております、EVをはじめとする自動車産業が盛んなのでその分伸びているということですね。

我が国、日本では日本ブチル株式会社さんが唯一のメーカーとして日本のみならずアジア圏でも販売されているようです。
ブチルゴムは再生しやすいゴムとしてリサイクルされることが多いことでも知られています、いわゆる再生ブチル(再生ブチルゴムは、使用済みのブチルゴム製品(主にブチルチューブ)を原料として製造されており、一度使用した架橋ゴムに熱と圧力を加えて、再び可塑性と粘着性を持たせ、原料ゴムとして使用できるようにしたもの)の使用量も多く、インナーチューブやインナーライナー、接着剤、粘着テープなどによく使われています、残念ながらこちらのデータはなかったです。


Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です