ブチルゴムとは

まずは「空気を通さない」という特徴があります。
ブチルゴムは天然ゴムや他の合成ゴムと比較してもとても空気を通しにくいという特性を持っています。
もっとも身近にあるのは自動車や自転車のタイヤに用いられるチューブです、そのほかにもチューブレスタイヤのインナーライナー、スポーツで使用する各種ボールなどにもよく使用されています。
このような高度な気密性が求められる分野で欠かせない製品となっています。

その他の特徴としては、
衝撃エネルギー吸収性、電気絶縁性、耐漏水性、耐候性、耐薬品性、耐熱性などがあげられます。
逆に劣っていると言われるのは耐油性と架橋反応速度が遅いことがあげられます。

各詳細は、、、

衝撃エネルギー吸収性
反発力が非常に小さく、衝撃をいち早く吸収できるため、免振や振動防止に活用されています。

電気絶縁性
透電率および力率が小さいため、劣化を抑制します、絶縁テープ、電線被覆に力を発揮しています。

耐漏水性
液体不透過性に優れています。さらに伸縮性および屈曲性が有り、あらゆる形態の成型接着が可能なことより、人工芝用接着剤、建築土木用防水シートなどに多く使われています。

耐候性
日光や大気中のオゾンなどによる、耐老化性に優れており大気中でも長期間使用することができることから、建築用防水材料・廃棄物処理池用シート・ガスケットなどに使われています。

耐薬品性
アルカリ・酸に強い抵抗を示すことができます。
これらにより、医薬品用ゴム栓、ホース類、各種ライニング、ゴム手袋などに使われています。

耐熱性
幅広い温度下で安定した性能を発揮することができます。
コンデンサーパッキン、高圧スチームホース、キュアリングブラダーなどの使用に適しています。

ブチルゴムが他の合成ゴムと大きく違うところは非加硫タイプが主流ということです、
一般的なゴム(身近なものでは輪ゴムやタイヤなど)は硫黄などを用いて架橋しています、特に硫黄で架橋することを加硫と言ったりします、そうすることでゴム独特の弾性や耐久性、強度が生まれます、逆に加硫しないとどうなるか?これが非加硫タイプのゴムなのです。
硫黄などで架橋していないので元の形状に戻るといった性質はないです、その代わり上記の特徴があります。
弊社の非加硫ブチルゴムは各種機能材料を混錬してさらに特徴を付与しています。
例えば難燃性、熱伝導性、制振性などです。

現行品にない特別仕様や特注ロット、その他ご希望がございましたら承ります。

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